プログラミングを学ぶにあたって、まずどの言語を学ぶか、というのに迷われる方も多いと思います。しかし、意外と言語間の共通点は多く、特にRubyとPHPは、共に比較されることが多い言語です。
今回は、これからプログラミングを学ぼうと考えていらっしゃる方へ、結論、「どちらからでも良いよ!」という点を、お伝えできればと思います。
Rubyとは
Rubyの主な特徴は、以下の通りです。
- 1993年に日本で誕生
- オブジェクト指向
- スクリプト言語
- Webサービス開発向け
- 可読性重視
- 開発がしやすい
- 初心者でも理解しやすい
- 「Ruby on Rails」というフレームワークを使用するのが主流で、単なるWebページだけでなく、Webシステムを開発することができる
オブジェクト指向とは
オブジェクト指向を一言で説明すると、いろんな処理の塊を先に作って、それをプログラミングに入れ込む考え方です。
図にするとこんな感じです。

詳しい説明が載っている記事を貼っておくので、興味のある方はぜひご覧ください。
初心者向けに徹底解説!オブジェクト指向とは?
スクリプト言語とは
スクリプト言語というのは、コンピューターの処理が簡単な言葉でまとめられた言語という意味です。
例えば、「1 + 1」という処理をコンピューターにさせるには、コンピューターに「1 + 1」をすることを命令しなければなりませんが、スクリプトによって、予め「1 + 1」という処理を「a」と定義することにより、コンピューターに「a」と入力するだけで「1 + 1」という処理をしてくれる、といった具合です。
つまり、あまり難しい処理の書き方がわからなくても、実際に処理をするためのスクリプトを知っていれば、処理ができてしまう、ということになります。
つまり、Rubyはとても処理がわかりやすいタイプの言語である、といえます。
PHPとは
続いてPHPの特徴を見ていきましょう。PHPの特徴は以下の通りです。
- 1995年に誕生
- オブジェクト指向
- スクリプト言語
- Webサービス開発に特化
- データベースと連携しやすい
- フレームワークやライブラリが豊富
RubyとPHPの共通点
それぞれの特徴リストより、共通しているものが複数あります。
- オブジェクト指向
- スクリプト言語
- Webサービス開発
この辺りが共通点となります。正直、ほぼ共通しています。
RubyとPHPの違い
逆に異なる点といえば、開発方法になります。
Rubyの場合は、代表的なフレームワークであるRuby on Rails(よくRailsと省略されます)を使用するケースが多いです。このフレームワークは、処理の役割ごとに違うファイルにコードを書き込んでいくスタイルなので、チーム開発をしたりする際にとても向いています。
したがって、将来的にチームで開発をしてみたいような方は、まずはRubyを習得すると良いと思います。
対してPHPは、市場全体で見ると、Rubyよりも幅広く使用されている言語です。また、処理自体は、HTMLというWebサイトを表示させるファイルに直接書き込むことができるので、コードを見たときに、処理がわかりやすいといえるかもしれません。Ruby(主にRails)もわかりにくいというわけではないですが、比較すると、PHPに軍配が上がると思います。
結論:好きな方を学ぼう
RubyもPHPも、初心者が理解しやすい言語といえます。現在は無料のプログラミング学習サービスも複数存在しているので、プログラミング学習を始めてみてはいかがでしょうか?
無料プログラミング学習サービスの一例
・Progate(https://prog-8.com/)
・ドットインストール(https://dotinstall.com/)