節税、してますか。
何となく敷居が高いことのようにお思いでしょうか。
どうも、Ryuです。
今日は、久々に前職の税理士事務所で磨いた知識から、会社員でもできる節税関連の記事を投稿してみようと思います。
自分で起業をする、とかではなければ、大抵は会社員としての働き方になるのではないかと思います。
ここでいう会社員は、給与所得者全体を指すため、アルバイトや正社員以外の雇用形態である場合も含みます。
ぜひ最後までお読み頂ければ幸いです。
会社員は、生活の安定を税金で買っている
どこかで働いた経験のある人ならわかると思いますが、給与は、丸々全額もらえる場合というのは非常に珍しいです。
給与明細を見ると、源泉所得税や住民税、健康保険料や雇用保険料など、様々なものがマイナスされているのがわかると思います。
これはもちろん、会社が悪意で引いているわけではなく、国としてそういう決まりになっているから引くわけですね。
源泉所得税というのは、いわゆる所得税の前払いみたいなもので、年末調整をする時に、1年間の所得税が計算・精算されます。
年末調整でよく所得税が還付されるのは、毎月引いている源泉所得税の金額が、通常予測される所得税の金額よりも多めに設定されているからです。
これにより、年末調整がされた月の手取り給与は、それまでの手取りよりも多くなる場合が多いので、嬉しくなって財布の紐が緩くなってしまう人もいるかもしれませんね。
会社員は、年間の給与収入から給与所得控除と呼ばれる金額を差し引いて、給与所得額を求めるのですが、一般的に会社員は、同じ収入を得ている個人事業主よりも多くの税金を支払っている場合が多いです。
この点で、会社員は、個人事業主には無い「安定した収入」という商品を、多くの税金を払うことで買っている、とも言えると思います。
所得税を抑えるための手法
そんな会社員でも、税金を抑える手段が全く無いわけではありません。
まずは所得税を抑えるための手法を、今回は2つ、ご紹介します。
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)を始める
- ふるさと納税をする
ぜひ、自分に合ったものを掻い摘んで取り入れていってもらえたらと思います。
iDeCo:国が推奨している最善の投資方法
iDeCoと聞くと、なんとなく難しいイメージをもたれる方もいらっしゃると思います。
調べてみたけれど、なんだか難しそうで手が出せないでいる、という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
そんな方に声を大にして言いたいのは、iDeCoは、会社員が取り得る最大の節税手段だ、ということです。
なんと、1年間にかけた金額が丸々所得控除になります。
わかりやすいように、簡単な例を2つ挙げます。
Aさん:所得400万円、iDeCo加入なし(所得控除0円)
Aさんは所得400万円です。所得税の金額は、年額で約37~38万円となります。
Bさん:所得400万円、iDeCo加入あり(所得控除24万円)
次はiDeCoに加入し、月2万円の掛金を掛けている場合を考えます。
この場合、年間の所得控除金額は24万円になります。
Aさんと所得は同じですが、24万円の掛金分が所得控除になるので、課税総所得は400万円から24万円を引いた376万円となり、所得税の金額は、年額で約32~33万円となります。
この約5万円の差を、大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれなのですが、iDeCoにはもう一つ、利点があります。
それは、iDeCoの性質である「投資」という考え方にあります。
目先の小利を取れば、それは小利にしかならない
iDeCoは、将来のために積み立てるような認識の方も多いと思いますし、それ自体は何ら間違いではないのですが、本質的には「長期投資」と呼ばれる部類のものです。
そのため、将来的に掛けた金額よりも大きくなって返ってくる場合が考えられます。
よく、iDeCoの代表的な欠点として「決まった年齢まで解約できない」というのが挙げられますが、これを逆にとらえれば、受取年齢まで強制的に無駄遣いを阻止してくれる、と考えることもできます。
ふるさと納税を徹底的に楽しもう
これは所得税、というよりも住民税の節税に一役買う制度ではありますが、所得控除にもちゃんと使えるので、今回は取り上げさせてもらいました。
今や一般的な制度として定着しつつある「ふるさと納税」ですが、まだまだ利用していない人も沢山いると思います。
ふるさと納税は、自分の好きな自治体に寄附金という形でお金を治めることにより、本来治める住民税が減り、更に納めた自治体から返礼品がもらえる、というとてもありがたい制度です。
過剰な返礼をするような自治体に対して国が規制をしたのも話題になりましたが、基本的には、税金を前払いすることで、返礼品という利益を得る、といった考え方です。
iDeCoはハードルが高いと思う方は、まずはふるさと納税から始めてみるのも良いと思います。
ふるさと納税で検索すれば、簡単にふるさと納税ができるサイトがいくつか出てくると思います。
そこから自分の好きな返礼品を選んで納税するもよし、応援したい市町村があるのであればそこに納税するもよしです。
本当に自由に選べて、納税した分が所得控除(住民税は税額控除)になるので、気軽に節税を体験してみたいなら、やらない手はないと思います。
楽しく節税すれば、知恵も身に付く
今回は、会社員が楽にできる節税にフォーカスしましたが、NISAを使って積立投資をする方法など、積極的に利益を狙っていく方法ももちろんあります。
とにかく節税をしてみたい方は、どれか1つでも良いので、まずはやってみることをお勧めします。
何でも良いからやってみると、経済が今よりももっと、ググッと近くに感じると思います。
そこから勉強になることも沢山ありますし、まずは自分から積極的に動いてみましょう。
お金の知識を網羅的に付けたい方は、下記の書籍を読むことをおすすめしています。
マネーリテラシーを付けて経済的自由を目指したい場合は、ぜひ読んでみてください。
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